見る角度によって異なる見え方をするサイドテーブル

靴の形状を保つために使用される「シューキーパー」より着想を得ました。元々オブジェとして飾っていたものです。見る角度によって形が変わり、形を捉える事ができない。
それでいて愛らしい表情を持っていると感じていました。サイドテーブルをデザインするにあたって、どういった形をしているのか、わからない、また、ぐるっと回って、把握したくなるような形を追い求めました。それは、使用する人が、どういった向きが良いか、レイアウトする楽しさを感じたり、時間をかけて空間に溶けていくような家具になるのではないかと考えました。加えて、抱きしめたくなるような形、口に入れたくなるような形、おもち、だんごなどのような、重力にさかわらず、やわらかく存在しているような形を追い求めました。CADで描いたようなラインは天板の水平ラインのみです。天板の形も下のヴォリュームも、フリーハンドで描いたようなラインから成りたっています。天板を薄く見せる事で下のヴォリュームとお互いを引き立てあうような緊張感が生まれたように思います。トリュフという名前の由来は、全体のイメージと形状を把握できそうで、把握できない自然物の名前からとっています。

HIGH TYPE / FRP製 黒ナシ地 / LOW TYPE / FRP製　白鏡面 ※量産可 カラーヴァリエーション可

Photo by Masayuki Hayashi

 Truffle

Subtitle: Side Table with Organic Form

Exhibited at the 'Tokyo Designer's Week 2013', this side table resembles a truffle growing in a deep forest. Many clay samples were built to achieve an organic form that seems like an edible truffle. The unique shape can be fully appreciated from all angles.

White:
W700xH350xD500
ALL FRP-made White Mirror Finish

Black:
W450xH450xD450
ALL FRP-made Black Pear-Skin finish